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ノベルティ・こども創造館に「ノベルティミュージアム」オープン Opening at "Novelty Museum" in "Seto Novelty Children's Creative Center" (Photos taken on Nov.15, 2009) |
2009年11月14日、瀬戸市の「ノベルティ・こども創造館」に「ノベルティミュージアム」 (1階・2階)がオープンされ、翌日、見てきました。 「ノベルティミュージアム」新設で館全体のレイアウトがかなり変更されていました。 「ノベルティ・こども創造館」の後、瀬戸蔵で開催されている小学生と中学生による 「子ども図工・美術展」を見てきました。1階で陶芸作品、2階では防火の絵画、 4階では絵画と書写展が行われていました。 以下は全て「ノベルティ・こども創造館」の説明です。 「ノベルティ・こども創造館」の入口を入って左に「ノベルティミュージアム」1階の入口 がありそのまま2階へアクセスできます。 <せとノベルティとは> 「せとノベルティ」は装飾的な陶磁器製品、例えば置物、小物入、煙草入、香水瓶等の 製品の総称。 最も親しまれているノベルティは人形、鳥、動物等の置物。 <ノベルティ・こども創造館の主目的のひとつ> 精巧で魅力的な「せとノベルティ」の生産工程を保存すること <展示作品> 1940年代〜1990年代までに瀬戸市の沢山のノベルティメーカーにより生産された 鳥、動物を中心としたノベルティがゆったりとした配置で展示されています。 大東三進株式会社の花や鳥のノベルティは写実性と出来映えが素晴らしく特に 印象に残りました。 又、丸山陶器の人形のノベルティは写実性と出来映えの素晴らしさに加えて、 人の皮膚のしっとりとした艶や色合いが磁器の表面に良く現れています。 第二次大戦敗戦後、数年間、オキュパイド・ジャパンの刻印がされた磁器が 作られましたが、これらの磁器の一部も展示されています。 <せとノベルティの現在と歴史> 瀬戸でのノベルティ生産は明治年間に始まりましたが、現在はほとんど 生産されていません。 「せとノベルティ」生産が目覚しく進展したのは1955年(昭和30年)頃で、 従来の主力製品であった和洋の食器類生産を凌ぐようになり、1959年以降 瀬戸の主要窯業生産品中、生産額第1位となり、その地位を長く保っていました。 しかし、「せとノベルティ」は北米を中心とした輸出製品であった為、為替レートの 変動による円高が生産額の減少を招き、1985年のプラザ合意による円高の 影響を受けてその生産は大きく後退しました。 <せとノベルティの製作工程> 原画→原型製作→石膏型製作→鋳込み→型起し→ 仕上げ→焼成→絵付→絵付焼成 特に難しいのは平面図の原画から立体的な原型を製作することです。 石膏型の作り方 <出所:「ノベルティができるまで」の説明板の一部の説明> 原型→見本型→(見本型をさらに石膏で囲って)ケース型→使用型(実際に 鋳込みをする型) *ケース型を作っておけば、見本型と同じものがいくつもできる。 *使用型に泥しょうの鋳込みを繰り返すことによって製品の大量生産が 可能となる。 *1つの使用型からは製品が80〜100個しかできない。ケース型があれば たくさんの使用型をつくることができるのでノベルティは大量生産ができる。 <体験> 有料体験の「ノベテクたいけん工房」は「ノベルティ・こども創造館」の1階で行われ 、無料体験は2階でできます。無料体験で作陶した作品は持ち帰れません。 有料体験については事前予約はできなくなりました。 <パンフレット「ノベテクたいけん工房」プログラム案内の説明> 1)職人さんと楽しく土遊び 職人さんから粘土の扱い方を教わりながら、石膏の型や道具・粘土を使って、 作品を作ります。 時間 @13:15〜14:15 A15:15〜16:15 対象 小学1年生以上 定員各 5人 参加費 100円 2)職人さんとノベルティ体験 職人さんの指導を受けながら、鋳込みを体験した後、 白素地(しろきじ)にアクリル絵の具で絵付けをします。 時間 @13:15〜14:30 A15:15〜16:30 対象 小学1年生以上 定員 各10人 参加費 200円 3)職人さんと上絵付け体験 職人さんの指導を受けながら、白素地(しろきじ)に やきもの用上絵具(うわえのぐ)で絵付けをします。 時間 14:30〜16:00 対象 小学3年生以上 定員 10人 参加費 500円 <これからのプログラム(予定)> 11月7日〜12月13日 12月19日〜1月11日 1)職人さんと楽しく土遊び ツリー 雪だるま 2)職人さんとノベルティ体験 寅 ワンちゃん 3)職人さんと上絵付け体験 シーズンプレート(ベル・ツリーから選択)) シーズンプレート(ひいらぎ) <上記プログラム案内の【お知らせ】> 平成21年4月1日から、「ノベテクたいけん工房の制度」が変わりました。 ○「職人さんと楽しく土遊び」参加対象を小学生以上とし、未就学児の 参加は廃止しました。 ○「ノベテクたいけん工房」の事前予約による参加を廃止しました。 |
「ノベルティ・こども創造館」の入口を入って正面 <上段:本日の有料体験の案内とオブジェ、 下段:無料体験などの案内オブジェ> |
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「ノベルティ・こども創造館」の入口を入ってすぐ左 <パーティション左面に館のレイアウト、右面に液晶モニター> |
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上の写真の館のレイアウトのズーム |
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パーティションの左側が「ノベルティミュージアム」1階の入口 <ミュージアム1階内部からのそのままミュージアム2階へ行けます> |
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瀬戸記念橋の歩道橋から西を見る <蔵所橋がほとんど取り壊されている> |
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写真右奥の案内板に次のように書いてある: 子ども図工・美術展 陶芸の部 1階 絵画の部 4階 小中学校書写展 4階 <この1階には小学生・中学生の素焼の陶器や釉掛けされた陶器が展示> |
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小学生・中学生の素焼の陶器や釉掛けされた陶器を2階から見下ろす |
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瀬戸蔵の正面の北にある観光誘導標識 のショーケース内の鳥のノベルティ |
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