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2023年3月11日(土)、瀬戸市文化課主催の見学会”せと歴” 「瀬戸の中世城館跡と近世官舎跡を訪ねる」に午後のみ、参加。 瀬戸市文化課の方と「せとモノがたりの会」の会員の方の説明と現地の 「せとモノがたりの会」作成看板を見ながら城館跡や近世官舎跡を見学。 集合場所:瀬戸市文化センター北駐車場<見学コース@とAで内容が異なる> 見学コース@午前の部:午前9時〜11時30分 見学コースA午後の部:午後1時〜3時 定員:各回30人(抽選) @中世城館跡コース 9時 瀬戸市文化センター北駐車場出発 <車窓から:山口(上菱野)城跡、菱野城跡、新田のお五輪さん、本地城跡> 9時30分 今村城跡現地説明 <車窓から:落合城跡、山崎城跡> 10時30分 桑下城跡、品野城跡 現地説明 11時30分瀬戸市文化センター北駐車場到着・解散 A水野氏と近世官舎跡コース 午後1時 瀬戸市文化センター北駐車場出発 午後1時30分 入尾城跡 現地説明 午後1時50分 水野御林方奉行所跡、水野御殿、水野代官所跡 現地説明 午後2時40分 御蔵会所跡 現地説明 午後3時 分瀬戸市文化センター北駐車場到着・解散 以下の説明の出所:当日頂いた資料 『せと 歴史と文化財を知る見学会「せと歴!瀬戸の中世城館跡と近世官舎跡を訪ねる」』 *入尾城跡 城主(伝承):平景貞、水野備中守平致高 入尾城は、源平の乱の60年ほど前に平景貞(かげさだ)が土着して築いたと伝えられ、 その子孫が代々水野郷や志段味郷を治めたとされる。 『尾張志』に「下水野村玉野川のほとりに城址あり、上水野村感応寺に古き 位牌一基ありて、義雲院仁峯宗智居士覚位としるし、うらに応永十九年壬辰歳(1412年) 十二月廿日尾州入尾城水野備中守平致高(むねたか)と見えたり」と記される。 城は八幡神社付近を西端にして、規模は東西32間(約58m)・南北31間(約56m)で、 四方に一重掘が巡らされていたと伝わる。 *水野御林方奉行所(おはやしかた)、水野御殿 水野御林方奉行所は、江戸時代に尾張藩が支配する山林(御林)を管理した役所で、 正徳(しょうとく)6年(1716)4月に設けられた。当初は愛知・春日井郡の御林13,400町歩 (132.9km2)の管理だったが、安永9(1780)年に知多郡、寛政2(1790)年に美濃上有地 (現在の美濃市上有地(こうずち))までの広大な御林の管理へ拡大した。上水野村に 御林方奉行所が置かれたのは、初代藩主徳川義直が狩猟を好み、水野致重(むねしげ)を 御狩り場の案内役とし、遊猟の時に泊まる御殿(別荘)を建てたことにはじまる。 奉行職は水野家が世襲で務めた。 *水野代官所 尾張藩の村方支配は、名古屋城下の国奉行所で行われ、代官や奉行は現地には赴任せず、 必要に応じて手代を派遣する程度であった。しかし18世紀後半になると、大洪水などの 災害が相次ぎ、加えて役人の不正や農村の困窮など、問題が山積するようになった。 そのため天明元年(1781)に大改革を行い、現地に代官所を置き、所付代官を赴任させた。 水野代官も天明元年に設置され、初代代官には林奉行の水野正恭が就いた。 代官所は中水野村の御鳥林の麓に置かれますが、当初は役人の官舎がある程度であった。 代官職が水野氏の手を離れると、本格的な陣屋整備が文化10年(1813)に行われた。 水野代官所の支配村は愛知郡25ケ村、春日井郡81ケ村、美濃国可児郡5ケ村の111ケ村で、 石高6万1,310余石であった。水野代官所碑陣屋には代官の他、手代、同心(足軽)、 小使が置かれ、支配下の村への触れの伝達、年貢免定の発給、庄屋の任命、百姓からの 願い・訴えの受理など民政全般を行っていた。 *御蔵会所 御蔵会所は、享和元(1801)年に始まった尾張藩陶磁器専売制度(蔵元制度)により、 陶磁器製品の納入・検品・積み出しを行う施設であった。 明治以降は役場(昭和4(1929)年以降市役所)や警察署、陶磁器陳列館などが建設され、 行政・文化の中心地となり、昭和34(1959)年から市民会館、平成17(2005)年から 「瀬戸蔵」へと変遷した。平成15(2003)年の発掘調査で御蔵会所の棚跡が発見されている。 その出土品は瀬戸蔵ミュージアムで一部展示されている。 遺跡名となっている「御蔵会所」とは、尾張藩主導のもと、瀬戸で作られた陶磁器の 流通を統制するために19世紀初頭に建てられた施設。当初は瀬戸・赤津・品野の3か村 に設置されたが、文政九年(1826)に瀬戸川の南岸に隣接した瀬戸村の御蔵会所に統合され、 その際、大規模な建て替え工事が行われた。文政年間の村絵図である「瀬戸竈之図」には、 荷小屋や下物小屋・絵薬土蔵・灰釉小屋など10棟以上の建物が、板塀によって囲郭されて いる様子が描かれている。 |
入尾城跡 | 左の写真のズーム |
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入尾城跡 | 入尾城跡 |
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みずの〜名木物語 アベマキ | 御用橋(昭和34年2月改築) 水野御林方奉行所と水野御殿跡へ向かう途中 |
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みずの〜名木物語 北脇の大ムク(ニレ科)
神宿る木として畏敬されている <水野御林方奉行所と水野御殿の近く> |
水野御林方奉行所と水野御殿が あった場所にある看板 |
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水野代官所跡(後ろに水野小学校がある) | 水野代官所の説明陶板 |
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天保12年水野村の説明陶板 | |
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水野小学校 | |
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