カガミクリスタルフェアと愛知県珪砂鉱業協同組合
KAGAMI CRYSTAL Fair and
Aichi Prefecture Silica Sand Mining Cooperative Association
(Photos taken on Sep. 20, 2008)

 

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2008年9月20日、瀬戸市見付町にある愛知県珪砂鉱業協同組合の前の
建物でカガミクリスタルフェアが行われていたので、見に行ってきました。
クリスタルガラスの歴史を知りませんでしたが、いろいろ勉強できました。
カガミクリスタルの歴史は日本におけるクリスタルガラスの歴史といえるようです。

瀬戸市は陶土に恵まれていることは、知られていますが、ガラスの原料となる
珪砂の産地であり、日本の珪砂の略半分は瀬戸市で産出されていることは
余り知られていません。 今はコスト的に輸入珪砂が使われることが多いようです。
しかし、このようなガラスフェアが瀬戸市で行われ、瀬戸市の質が良い珪砂が
認識され、瀬戸市でなければ出来ないような高級ガラスが地産地消され、
伝統工芸の赤津焼や瀬戸染付焼と共に瀬戸市の産業観光PRに役立つ日が
来ることを期待します。

カガミクリスタルは、昭和9年、日本で初めてのクリスタルガラス専門工場として、
各務鑛三(かがみこうぞう)氏によって創立【出所1参照】。

彼は明治34年に愛知県立瀬戸陶器学校に入学・卒業後,
大正2年に上京し蔵前高工(現東京高等工業学校)【備考1参照】に入学。
昭和2年(1927)に満鉄窯業試験工場からドイツの国立シュツットガルト美術
工芸学校に派遣され,1年半の間カットとグラビュールを中心としたクリスタル硝子
の研究に従事。帰国し各務クリスタル工芸硝子研究所を創立【出所2参照】。

なお、カガミクリスタルフェアでスタッフの方にお聞きしたら、各務鑛三氏は
岐阜県笠原市出身。

【出所1】カガミクリスタル株式会社のウェブページ
http://www.kagami.jp/com/about.html
【出所2】http://www2.kobe-u.ac.jp/~imakoma/indartvol6.htm
【備考1】 東京高等工業学校は今の東京工業大学


カガミクリスタルフェアからの帰り道、下り坂から北を見た風景です。
愛知県珪砂鉱業協同組合、瀬戸商工会議所、瀬戸保健所などが
小高い山の上にあります。ここは 瀬戸市街地から西に2kmの位置です。
フェア会場
<質が高い商品ばかりです>
カガミクリスタルフェアにおいて展示された宮様のお印入りペーパーウエイト等
Paper Weight with Seal of Family of Imperial Household and others
exhibited at KAGAMI CRYSTAL Fair
拡大写真Enlarge Photo
写真左はクリスタルフェアで購入した時計内蔵クリスタルガラスです。
幅x高さ 8x10cm位の小さいものですが、シンプルで気に入りました。
写真右は無料で頂いた大きく底が分厚いクリスタルガラスコップ。