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2025年3月30日午前9時マメナシ観察の下記イベントに参加。
せと歴史と文化財を知る見学会 水南のマメナシ界隈
主催:瀬戸市・(公財)瀬戸市文化振興財団
協力:せとマメナシ観察会

瀬戸市立水南小学校付近のマメナシをせとマメナシ観察会や
瀬戸市文化課のスタッフの説明を聞きながら観察してきました。

マメナシは三重県ではイヌナシと呼ばれ、最終氷河期(約7万年前)からの遺存植物です
(備考参照)。
日本では、愛知県・三重県等の極めて狭い地域に分布が限られており、絶滅危惧種
(愛知県のレッドデータブックではTA類)に選定されている。かつては東松山町から
進陶町にかけて群落がみられたようですが、現在は瀬戸市内には7本の自生木が
確認されているのみ。
(当日頂いたリーフレット「せと歴史と文化財を知る見学会 水南のマメナシ界隈」の
ページ6参照)

[備考]遺存(出所:インターネット)
遺存(いそん)とは現在まで残っていることを意味する言葉。
例えば、遺存種とは、かつては広く分布していた生物が、環境の変化などで
衰退し、現在では限られた場所に残るのみとなった生物を指します。

瀬戸市立水南小学校の校庭は、かつて孫田川谷筋の湧水湿地の一つでした。
(当日頂いたリーフレット「せと歴史と文化財を知る見学会 水南のマメナシ界隈」の
ページ7参照)

水南小学校の周辺には鎌倉時代(13世紀)の窯跡が存在していたが、
現在は開発に伴い滅失している。
日用雑器の山茶碗や灰釉を施した水差し等の古瀬戸を穴窯で焼いていました。
中世瀬戸窯の窯場は、工人が燃料等を求めて移動していきます。
菱野丘陵等に始まった古瀬戸焼生産の窯場は、水野丘陵などに拡散する中で
30〜80年この地で操業し、その後馬ケ城や品野・赤津地区に移動していった
と考えられています。


マメナシ指定木
 (自生木;水南小学校グランド
中央付近南のフェンスの外)
マメナシ指定木の穂木を他の台木に接ぎ木
種から発芽しているマメナシ 水南小学校東の県有林(以前マメナシが
存在したが伐採され今は無い)
東松山公園のマメナシ(植樹木) 東松山公園のマメナシのズーム
水差し 山茶碗