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第72回せともの祭 The 72nd Setomono Festival (Photo taken on Sep. 14, 2003) |
2003年9月13、14日第72回のせともの祭が催された。 人出が例年に比べやや少ないようです。理由は次の通りと推測。 1 台風14号の影響(9月12日沖縄南端に上陸し、日本海を東北に進み 東北地方や北海道更には韓国にも多くの被害をもたらした) 2 うだるような暑さ 3 露店の位置が変更 【注1】 初日は例年より人出が約3万人少なく、25万人。2日目は例年並みの30万人 で合計55万人がせともの祭りに繰り出しました。 小生は初日は午後6時頃、瀬戸川沿いの露店を見て歩いていたが、確かに やや見学客は少ないようでした。熱気が薄らいだ午後7時頃になるとかなり、 混雑してきました。 2日目は品野陶磁器センター(瀬戸市役所から北東へ車で約10分)へ行って 来ました(写真参照)。 普段はよくここへ来ますが、せともの祭りでは初めて 来ました。瀬戸市では3つの中学校に窯業クラブがあり、毎年、生徒の作品が せともの祭りに展示販売されています。 ただ、品野中学の作品だけは今まで、 余り、見かけたたことがありませんでした。 品野中学の露店が品野陶磁器 センターにあったので、関係者に聞いてみると、5〜6年前からここで出店して いるとの事。毎年、中学生が製作した鉢カバーを見るのを楽しみにしており、 今回は特に購入する気はなかったが、余り、安いので、3個購入しました【注2】。 小生の主観ですが、鉢カバー展示数の豊富さと価格の値打ち感だけで比較 すると、3つの中学の中で品野中学が一番。 同センター2階で「2003くらふとの杜フェスティバル」が催されていた。その内の 一部のテーブルコーディネートの作品を紹介します。(写真参照) せともの祭りは多くの会場で催されており、瀬戸川沿い以外の会場でゆっくり 見学するのも結構楽しいかもしれません。 【注】 1 市民会館が取り壊され、「瀬戸蔵」(市民会館の機能を拡張した会館)と して新築される。 万博「愛・地球博」が始まる2005年3月完成予定。 この為、市民会館の駐車場で従来、出店していた中学生(水無瀬中学・ 本山中学)製作の陶器作品等の露店が宮前駐車場(深川神社の南側) に移動。更に、尾張瀬戸駅の東100m位に手作り陶器の露店が集中して いたが、瀬戸川沿いの通常の露店と混在したようだ。 2 直径30cmの鉢カバーを2個、25cmのを1個、合計3個で3500円。これでは 材料費も出ないのではないか? 出来映えは優れている。釉薬は織部や 黄瀬戸が主体。小生の見積もりでは合計10,000円でも高いと思わない。 もっと大々的に宣伝したら、品不足で困ってしまうのではないか? もっとも、 余り知られていないほうが、購入者にとってはあり難い。絶対お勧めです。 鉢カバーは品野台小学校の大きな登窯で焼かれているのだろうか?だから 安いのだろうか? 《安い秘密を来年確認予定》 3 品野陶磁器センターの駐車場 (無料) 観光バス5台位のスペースの他、普通自動車約200台のスペース有り。 |
品野陶磁器センター 外観 |
品野陶磁器センター 内部 |
同センター外の 廉売市風景 |
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品野中学露店 | 品野中学露店の 鉢ケース等 |
同左 鉢ケースの直径は 25cmと30cmが主体 |
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テーブルコーディネート 作品 |
テーブルコーディネート 作品(加藤正博氏製作) |
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【備考】 1 加藤正博氏の紹介 昭和24年12月生れ。自宅は大松の近く、赤津焼会館へ行く途中にあり現代陶芸の 巨匠、加藤舜陶氏の自宅の並び。(←ご本人に確認) 以下は赤津焼の立日窯「菊陶園」の説明書から一部引用: 先祖は寛保2年に開窯して織部焼の名窯で、22世の忠吉は名古屋城に 招かれ御庭焼を勤めている。当代正博は、伝統の粉引・三島等(*参照)に 近代感覚を取り入れた新しい民芸作家をめざして毎日精進している。 * 以下の説明はHP《うつわ屋 なごみ − やきもの豆知識》より引用。 粉引(こひき):白化粧土の泥しょうに器物全体を浸して化粧掛けし透明釉を施して 白く見せる技法。 三島手(みしまて):朝鮮から伝わってきたやきものの技法 2 小生の感想 赤津地区には現代陶芸の巨匠である加藤舜陶氏や加藤鉦氏の他、21世紀 現代日本陶芸を担う若手作家100名の1人である寺田康雄氏の自宅もあり、 まさに陶芸作家の居住密集地の観を呈しています。 |
大せともの祭協賛会及び瀬戸市など祭り関係者への要望 開催時間を延長してほしい。午後7時とか7時半では早過ぎる。暑い昼間は避け、 夕方から出かけたい人は多いはず。のんびり見学すれば、瀬戸川沿いだけでも 3時間位はかかる。出来れば午後10時まで延期を熱望。見学者にも売り手側にも 感謝されるのではないか? |